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高原の駅よさようなら

第1848回・この人、この歌

〜小畑実〜

半年ぶりにコロムビアレコード主宰の歌謡ライブの司会に復帰しました。

半年ぶりってのは毎月お会いしていたコロムビアレコードのスタッフの皆々様、そして常連のお客様、しみじみ見ると、いやあ〜、本当に久しぶりですね…って思いました。

落語寄席演芸畑だとちょいと休んでも違う現場で会ったりする。
しかし、歌の世界って、こちとら落語家ですから、お休みいただくと楽屋で会うとかは、まずないですから、基本的には本当に会わなくなってしまうのです。

ある歌い手さんは落語が好きで私の落語会に来てくださったりしてくださってます。やっぱりあちらも歌い手さん、最近は地方の会によく来てくださいますね、歌の仕事が地方にあり、そのままついでに…東京の会にわざわざ行くよりも地方の方が来やすいってんだから、聞いてみなきゃわからないですね。

さて、話を戻しましょう。てなわけで本職の歌い手さんを相手にガチに久しぶりの歌謡曲の司会。

うーん、本当に緊張しますね、毎度。あれだけやっていても緊張しますね。
ただ、緊張しているようには見せない自身はあります笑

でもあれで、うん、ものすごく緊張しているんですよ…

でもこんな若手ぺーぺーをあんなに復帰を喜んでくださるとはなんだか申し訳ない。としみじみ思った。

と、同時に歌好きなわたしは、小畑実が「高原の駅よさようなら」を出す前くらいの心境になったのだ。

「湯島の白梅」「勘太郎月夜唄」などビクターでスターになった小畑さんも戦後はキング→コロムビア、と、レコード会社が移っていく。

そして元の古巣、我が故郷、ビクターへと戻るのが昭和26年である。

ビクターの方々に聴いたことがある。当時、小畑実は我が故郷ビクターに戻ってきたとき「ただいまあ!」と軽快に復帰したといふ。
そして、ビクターは本当に温かく小畑実を迎えたわけでありますね。

この「くだり」を生意気に思い出した。
ただ、わたしは別にレコード会社を転々としていたわけではない。純粋にスケジュールの問題でした。まして、わたしは無名であるし、その上、歌手でない。
何がこの「くだり」を思い出しただ…ただ、コロムビアレコードといふレコード会社主宰の歌謡曲の司会に久しぶりに行っただけだろ…
冗談言っちゃいけない笑
歌がお好きな方々よ、是非とも同情いただきたいよ、おあにいさん。

コロムビアレコードに司会といえど復帰して温かく迎えてくれたら、これは歌好きなら贅沢な話だと思っていただけるかと笑

「ただいまあ!」なんて言えないですよ、レコード会社に笑
だから「ただいまあ!」って今日やってみた笑

これが言えるだけで贅沢でしょ、かなり笑

そうしたら本当にコロムビアレコードのスタッフの皆々様って優しいんですね、本当に温かく迎えてくれたから、あまりに計算通り?笑、いくとね、こちとら照れちゃうのがまたいけないか…笑

まあ、わたしは司会素人です、全くの。司会の修行してないですからね。
プロにはなれない。でも落語家のプロだから呼んでくださる。どちらにしてもありがたい限り。

さて、素人なわたしの話はいいとして、古巣ビクター復帰の小畑実ですが、復帰一発目が佐々木俊一の作曲、佐伯孝夫の作詞に託され、そう「高原の駅よさようなら」が出ましてね、あの大ヒットになりました。

わたしね、この話を初めて聞いて、この歌を聴くと、佐々木俊一、佐伯孝夫、そしてビクターレコードが絶対に小畑実のヒット曲を出そう、その熱きエネルギーがダイレクトに伝わってくるのである。

わたしはまだまだこんな小畑さんの立場なんざ、もう雲を掴むような話ですけど、ぺーぺーがね、こういう雰囲気「ごっこ」が出来るだけでもわたしゃ大したもんだと思うなあ〜!笑

素晴らしき名曲は何度聴いても何回聴いても飽きません。

わたしが後世に絶対残したい一曲です、「高原の駅よさようなら」歌唱・小畑実です。

って書いてますけど、是非ともコロムビアマンスリー歌謡ライブ、本年も宜しくお願いします!!
出られる月は出来る限り出させていただく予定ではいます…。その月によっては、司会をお休みいただく場合もあるかと思いますがその時は申し訳ございません。

小畑実って歌い手さん、好きすぎますね、わたしは。いちいち良い曲が多すぎますね…


おやすみなさいませー。
明日は全国的に寒いし、雪や雨にお気をつけくださいませ。
2017.01.20 Friday | comments(0) | trackbacks(0)-

希望の首途

第1847回・この人、この歌

〜松平晃〜

前回の上原敏さんも今回の松平晃さんもあと楠木繁夫さんも、懐メロ番組で歌ってもらいたかったなあ〜。
昭和五十年代なら、もし三人がご存命ならトップさんが司会で三人が並んで一曲ずつヒット曲を三角のたち位置でくるくるとかわりばんこに歌うだろう…

考えただけでやってもらいたいなあ…

FMカオンでも春くらいには「上原敏/松平晃/楠木繁夫、忘れえぬ戦前のスター全集」の三人会特集を企画予定。

もし演歌特集とか始まりましたら、あっ、たけ平、引き換えにこの企画やろうとしているな…と思ってくださいませ笑

三角にかわりばんこに歌うステージを個人的には観たかった。

あの霧島昇/伊藤久男/藤山一郎で戦時歌謡を三角にかわりばんこに歌う映像を見せていただいただけに、戦前三人衆で二周してほしい…
サーカスの唄→緑の地平線→裏町人生→妻恋道中→女の階級→急げ幌馬車…なんざたまらんだろう…

三人で戦時歌謡チックもいいなあ、松平さんは露営の歌があるし、楠木さんは轟沈を聴きたい、で、敏さんは上海だよりか…個人的には仏印だよりがいいが、そんな贅沢は言いません笑

毎度申し上げますが楠木さんの「緑の地平線」だって「女の階級」だって、松平さんの「サーカスの唄」だって「急げ幌馬車」だって大ヒットなのに、オリジナルシンガーの早死は、本当に残念で、残るべき大ヒットの概念が崩れてしまう。
藤山一郎の歌声を人生の先輩がいまなお歌い続けるのは、やはり藤山さん自身の長寿といふ後押しも強いと思う。
平成でもオリジナルで藤山さんがテレビで歌ってたわけだから、やはり強い。

しかし、松平さんも楠木さんも敏さんもみんな藤山一郎クラスに残すべき大スターで、それぞれが一時代をこさえました。
後世に伝えたい歌い手さんと曲です。

女性歌手だとミス・コロムビア、三原純子、暁テル子…あゝ、妄想は広がるばかりであります笑

色々な方々や曲がございますが、これからも懐かしき流行歌を今年も後世に発信していきたい、そんな首途にしたいですなー。
そして、また懐かしき流行歌の番組をオリジナルで放送していただきたい、そんな希望と理想をむねに。

松平晃歌唱「希望の首途」お送りします。
2017.01.19 Thursday | comments(0) | trackbacks(0)-

北満だより

第1846回・この人、この歌

〜上原敏〜

この時期、思い出すのは去年の今頃である。

昨年2月24日に真打披露パーティーを開宴し、その前の1月の今頃のバタバタを考えただけで、「披露」→「疲労」へと変わるのだ。
もうすぐ一年。本当にあっという間に、真打一年生も終えようとしている。

いま、また今年、落語協会から五人の新真打が誕生しようとしている。
ひろ木さん、三朝さん、ときんさん、馬るこさん、小八さん。
改名者もそのままの人もそれぞれ、いま本当に大変な時期、苦しい時期だと、経験者のわたしは断言できます笑
毎日、事務的なことに追われ追われてはるばると…
途方なき新真打の「道」が既に最初の佳境へと入っていくのがこの時期である。
しかし、苦しい辛いと言えども、「めでたき」ことであるゆえ、精神的にまいることはない。むしろ贅沢な「疲労」ではある。
が、通常仕事をしながら、迎える「寿」は体力が面白いくらいに消耗していくことを思い出した。

芸人だからあまり事務的作業に慣れていないから、そこをやっていくのは、非効率も含め、かなりの体力消耗となる。

でも誰もが咄家ならば、通る道です。

お客様が喜んでくださることを考え、また、お客様が支えてくださることを考えれば、大して苦ではなくなるのです。

お客様は絶対に嘘をつきません。咄家がよければ、「良い」と言ってくださるし、悪けりゃ「ダメ」と言ってくださいます。

だから、応援してくださっているお客様は、その咄家が真打になることを絶対に喜んでくださると思います。

いま、「たより」が続々と…
そう、新真打の皆様からの真打披露パーティーのご案内が…。
伺える限り行きたい。めでたき門出、そして、わたしと共に前座修行をした人たちです。それぞれに思い出や感謝がたくさんある方々ばかりですから。

皆さんも是非とも、めでたき瞬間を3月下席より、真打披露興行が上野鈴本演芸場からスタートいたします。思い出すなあ…自分の初日、3月21日を…笑。
本当に月日の早さを感じます。
ご来場お待ちしています。
さて、「たより」と言えば、神山繁さん死去。
厚みある俳優さんの死は残念でなりません。
俳優さんに大切な重厚感、これを芸能の世界で「貫禄」と言いますが。
まず社長シリーズの森繁さんを始め、なんですかね、日本の俳優陣には、いるだけの「貫禄」の芸が成立したし、また、必ず映画やドラマにもこういう方々の登場が観ている我々を不思議と安心させます。

いまは「うまい」、いわゆるテクニシャンは役者に限らずたくさんいますが、「貫禄」の「駒」の希薄が各芸能で危惧されています。
と言っているわたし自身もなんとか頑張らなきゃならない…そんな世界におります。

中条静夫って役者が大好きで、「貫禄の演技」の雄ではないでしょうか?
森繁さんとはまた違うんです。
昔の大スター役者に共通しているのが、「俳優」といふ「格」をまず優先する、そんな演技をまずやる、ってところが好きでした。

ちょっと表現しづらくてごめんなさい。とにかくお歴々のシーンを観ていただけたら、なんとなくご理解いただけるかもしれません。
なんていふんだろう、演技、名演、を、いまは優先しがちで、過去のお歴々は、そうじゃなくて(基本が出来ているから二の次)、まずは「貫禄といふ雰囲気を出す」演技をするのです笑

これが大阪弁でいふ、カッコいいんだ!
たまらなくわたしが好きなところなんです。

中条静夫さん、そして今回の神山繁さんあたり、本当にまずは雰囲気を出す演技の最後あたりではないでしょうか…。
残念な「たより」です。

神山繁さん出演映画、いろいろございます。
わたしは「秋津温泉」でしょうか?

神山繁は「貫禄」の役者さんだった、と最近のから、ガードマンあたりでよく言われますが、昔の役者さんって若いうちは若いうちの「貫禄」があるから凄いなあ、って思うんです。

だから、わたしはベテランだから厚みがあるとかじゃなくて、厚みには時代時代の厚みがあって、昔の役者さんは若いときは若い厚みがあった、その年齢の貫禄といふものが都度あった、いまはなかなかそれがないから残念だ、って意味合いで記述しています。

若き神山繁「秋津温泉」の貫禄はまさにそのときの年齢の貫禄であります。

またいいんですよ、キャストが。まさに雰囲気を出す演技優先の役者さんが多くて好きな映画です。

主演は岡田茉莉子さんじゃなかったかな…?
主演からもう雰囲気が凄い!笑
うーん、最近観てないから忘れたが、宇野重吉、山村聡、長門裕之、小池朝雄、名古屋章、東野英治郎、芳村真理、小夜福子、西村晃、殿山泰司、穂積隆信…とにかくいま思い出すだけでも、すっばらしいキャストですよ、で、神山繁さんも出演しています。

まさに俳優と俳優が、女優と女優がぶつかりあう、そんな時代の良き姿があります。

「秋津温泉」は小説、藤原審爾の作品の映画化。
藤原作品は随分読みましたよ、一時期、原作を。
「新宿警察」、これは映画になりましたよね?
好きな藤原作品、そうですねー、「悪魔からの勲章」とか「三行人生」ね、「青春売ります」とか「人斬稼業」も夢中になったっけ…

「本物は裏切らない」。わたしはそう思います。いつまでも我が心にある小説、オペラ、歌舞伎、浄瑠璃、映画、演芸…
本物を幅広く知りたい、観たい、読みたい、その欲求が抑えられない自分で良かった…と思っています。

一つのものばかり観ていても聴いていても、最終的にはその舞台人に愚痴ばかりになるように思います、それって芸能ですかね?笑
様々なものを知って、自分の「思い」を薄めている程度が大衆芸能はこよなく愛せるとわたしは思っています。

神山繁さんって役者、「本物」の方なんでしょう。拝みたい、崇めたい、自然、そう思う役者さんで、やっぱりわたしの中で心に残る俳優さんです。

「ルールを外れても作り上げられたもの」を、いまは「本物」とし、また、そればかりを狭く狭く観ている、聴いている、わたしはね、怖くて仕方ないんですよ、大衆芸能はどこに行くんだろうって…。

神山繁さんのような方々の訃報を聴く度にいつも危惧することなんです。

ご冥福をお祈りいたします。

さて、「たより」が続きました。
歌の方で「たより」と言えば、数々の「たよりもの」を戦前歌った歌い手さんは、上原敏さんです。

「上海だより」「南京だより」「北京だより」「漢口だより」「広東だより」「仏印だより」等々…中で「北満だより」ってのもありました。

戦前の大スター上原敏の歌唱をお送りしますー。
2017.01.18 Wednesday | comments(0) | trackbacks(0)-

東京の椿姫

第1845回・この人、この歌

〜津村謙〜

明日は今年初めての学校寄席。
ですから、イコール、早いのでぼちぼち寝ます〜

学校寄席って結構萌えるのが先生のこと先生って当たり前だから言いますでしょ?
今まで学校寄席で学校の先生で、「先生!」っていふだけでなく、ちゃんと「○○先生!」って呼びたくなる方たくさんいましたね…
しつこいくらいに呼んだのが「服部先生!」「古賀先生!」字は違うが「小関先生!」たまらないね…笑
作曲家、作詞家の先生の苗字、当たり前ですがたくさんいらっしゃいますから、それに先生、って付けて職員室で呼びたくなっちゃう。

また俺がね、無駄に呼んじゃうもの笑

嬉しかったのは、「万城目先生!」と字は違うが、「徳地先生!」ね笑

「徳地先生!」
「なんですか?」
「いい天気ですね」
だって…。
怪訝な顔されたね、忙しそうだったし…
これじゃよく咄家がやる、「えー、われわれ、真打になりますと、よく師匠、師匠なんて言われて、偉くなるんですな。先日、前座に『師匠!』『なんだい?』『下駄取ってくんない?』」
このネタみたいになっちゃう…笑

一番嬉しかったやりとりを。
「徳地先生は歌舞伎お好きですか?」
「いやあ、それが恥ずかしいんですが、まだ実際には観たことないんですよ」

このやり取りがしたくて、まさにハマったもんだから、こっちは嬉しくって嬉しくって…笑
(※「お富さん」をこさえた渡久地政信先生は、歌舞伎を観たことないまま「お富さん」をこさえた、とある。)


歌い手さんに「○○先生」と付ける場合がある。
まだ学校でお会いしてないのが「東海林先生」に「藤山先生」ね、あー、早く言いたいなあ!!!
「近江先生」だったら、わたしは「近江大先生」と呼んじゃうなあ〜笑
(※近江俊郎さんは物真似番組とかで審査員長をやるときに『近江俊郎大先生』って呼ばれることがあったから…ってこれ何の注釈かしら。)


渡久地政信先生は大好きな作曲家です。

様々なヒット曲を世に出しました。
「東京の椿姫」なんざ、たまらないですよ、歌唱・津村謙でスマートにも美しくまいりましょう。

おやすみなさい〜
2017.01.17 Tuesday | comments(0) | trackbacks(0)-

FMカオン「たけ平の楽語の時間」番組表

FMカオン
「たけ平の楽語の時間」
毎週水曜日夜7時放送

再放送毎週土曜日午前9時放送

地域外の方は、サイマル放送の為、パソコンで全国可聴。

詳しくはFMカオンホームページでご覧ください。

司会/林家たけ平


◎1月18日放送
[落語]
〜商売の噺あれこれ〜

四代/春風亭柳好
「道具屋」「お見立て」

六代/三升家小勝
「壺算」

※柳好、小勝、寄席芸の最高峰を。


◎1月25日放送
[歌]
〜たけ平選/これがわたしの美空ひばりだ!〜

・ひばりの花売娘
・お祭りマンボ
・ひばりのマドロスさん
・恋愛は自由です
・ロカビリー剣法
・花笠道中
・白いランチで十四ノット
・気まぐれ東京っ子
・ら・あさくさ
・真赤な太陽
・人生一路
・おまえに惚れた
・港町十三番地

※ひばり嬢の大メドレー!

◎2月1日放送
[歌]
〜特集!戦時歌謡を忘れない〜

・誰か故郷を想わざる(霧島昇)
・英国東洋艦隊潰滅(藤山一郎)
・大東亜決戦の歌(霧島昇/藤山一郎)
・討匪行(藤原義江)
・露営の歌(伊藤久男/霧島昇/中野忠晴/松平晃/佐々木章)
・愛国行進曲(中野忠晴/松平晃/香取みほ子/霧島昇/佐々木章/松原操/二葉あき子/渡辺はま子)
・父よあなたは強かった(伊藤久男/二葉あき子/霧島昇/松原操)
・愛馬進軍歌(霧島昇/松原操)
・紀元二千六百年(松平晃/伊藤久男/霧島昇/藤山一郎/松原操/二葉あき子/渡辺はま子/香取みほ子)
・暁に祈る(伊藤久男)
・燃ゆる大空(霧島昇/藤山一郎)
・そうだその意気(霧島昇/李香蘭/松原操)
・海の進軍(伊藤久男/藤山一郎/二葉あき子)
・梅と兵隊(田端義夫)
・若鷲の歌(波平暁男/霧島昇)
※戦時歌謡の久しぶりの特集です。


◎2月8日放送
[落語]
〜軽い噺は善き噺〜
四代/柳家小せん「町内の若い衆」
三代/三遊亭小円朝「転宅」
※噺の醍醐味は軽い噺でごゆっくりお楽しみください。


◆FMカオン、本年もよろしくお願いします!!
2017.01.16 Monday | comments(0) | trackbacks(0)-

ロカビリー剣法

第1844回・この人、この歌

〜美空ひばり〜

西新井ギャラクシティの独演会ご来場ありがとうございました!
皆様のおかげで無事に終わりました。ありがとうございます。
こちらで3席。
夜は三平堂にて2席。
計5席。

バランスがなかなか難しいのでまるでロカビリー剣法の如くな1日でした…笑

まず「藪入り」を丁寧にやってみようと思いました。それは言葉一語一語ももちろんですが、親子の描写を丁寧に。
やはり、時期がまさに「藪入り」ですから、予想外に急遽やりました。

また、夜は「宿題」を久しぶりに丁寧にやりました。
教職員のお客様の会でしたので、丁寧にやればやるほど、喜んでいただけました。
「丁寧」ってのは、わたし、普段から心がけてはいますが、まだまだ初席の影響で「追われる」高座が抜けていません。

だいぶ今日で少しずつ通常に感覚が戻りつつあります。
「ロカビリー剣法」ってタイトルを聴いた当初は、乱暴だな…って思いましたが、美空ひばりといふ天才の歌声を聴くと実に繊細なる仕上がりになっています。
わたしは残念ながら、凡人であります笑、しかし、共通して出来ることは絶対にあると思っております。

それは、「基本」からの「応用」です。

まずは「基本」かと思います。
ネタによってはまだまだ基本すら出来ていないネタは幾多あります。
しかし、そういうネタもお客様にはまだまだですが、「丁寧」が一つの基本かと思います。

ただ、「丁寧」って地道です。
しかし、「基本」はきっといずれは花開くと思っております。

正直、わたしがわたし自身の噺を冷静に聴いてみると、まだまだ花開くにはほど遠い。

本当に出来る人は「ロカビリー剣法」を普通に聴かせる、歌えると思います。

わたしはまだまだもしこの歌を歌ったら、突飛な自分にすぎません。

道のりは遠い。
だからこそ、謙虚に地道を旨に今後も自分がいま出来ることを今は「丁寧」にお伝えしていこうと思っております。

「ロカビリー剣法」歌唱・美空ひばりであります。
2017.01.16 Monday | comments(0) | trackbacks(0)-

旅の夜風

第1843回・この人、この歌

〜霧島昇/ミスコロムビア〜

昭和13年、日本では映画が「愛染かつら」が空前のブームを見せていた。
主題歌は「旅の夜風」歌唱・霧島昇/ミスコロムビアである。

先日、ある映画関係者の方と打ち合わせしていて「師匠は洋画は観ますか?」と言われ、たまに観ますと答えました。
「ハワード・ホークス監督はお好きですか?」
と言われ驚いた。

お好きもなにも、噺ってのはこうありたい、と感銘を受けたものです。

まずはね、「港々に女あり」。
無声映画の傑作かと。
戦後の「モンキービジネス」のクレージーさ。
ジャズを映画で充分楽しみたいなら「ヒットパレード」ゴールデン・ゲイト・カルテットがとどめさし。

噺のこさえかただけでなく、リズムを特に気にするわたしなので、「三つ数えろ」とか、うん、このリズムって思う。

で、べらべら興奮していたら「赤ちゃん教育」を上映するという。

この作品のころ、日本では「愛染かつら」の時代。

渋谷でやっているってから観に行く。

なんともあのスピード、リズム、場面のさばき方、そして一番はストーリーのまとめ方は、実にスマートな、そうですね、志ん朝師匠の「大山詣り」を彷彿させる。

手がこんでいるのか、こんでいないのか…そのキワキワのせめぎあいが丁度、民衆は好む、とわたしは思っているから、その見本みたいな映画です。

終始コメディで「悲しさ」が微塵も見えないのに、ふと「哀しさ」があるのだ。
タイトルは本編が終わり、しみじみ考えると、多角的に素晴らしいタイトルだと噛み締められる。

近年、観ていなかったハワード・ホークス監督作品に、再会したのは、わたしの噺の方向性にある種の「悩み、戸惑い」が表れている証拠かと思う。

と、同時に、談志師匠を思い出した。
「師匠、特急二十世紀って…」言うか言わないかといふところで、「ハワード・ホークスの凄さは突っ走るところだ。特急二十世紀はさいたるもんだ…」

師匠、せっかく言おうと思っちゃうこと言っちゃうんだもの…笑
「小畑だ、東海林だ、藤山だ、オカッパルだ、好きだと言ってもハワード・ホークス観てないのはあんまり信用できねえ」笑

まあ、談志師匠らしい見解だけど、とーってもわかります笑

だって、別に昔の流行歌が好きだから、談志師匠にはまりたいからハワード・ホークスなわけじゃない。

自然とハワード・ホークス監督作品にひかれますもの。
でもわたしは談志師匠がハワード・ホークスのことやたらにおっしゃってたけど、あまり高座やお客様の前ではおっしゃっていた記憶がない…。

なぜだろう?
ただ、楽屋でハワード・ホークス監督作品の話をなんとなくふったらあんなにお好きとは思わなかったなあ…。
こっちは談志師匠がお好きだって知らないで、まあ、ちょっと失礼ながら、「師匠は好きなのか…」といふ含みをもって質問させていただいたけど、まあ、止まらないんだもの…笑

好きなものが一緒ってのは、単純に我が世界の大スターと同じ感覚だったのは嬉しかったのを覚えています。

「永遠の戦場は好きか?」「知りません、すみません」
「ん…でも特急二十世紀知ってるのは偉え!」

でね、そのあと、師匠、丁寧語でこう言ったんですよ。
「ハワード・ホークス知らなきゃダメです」


映画に限らず、落語も歌も野球だってサッカーだって、なんでも人それぞれ好き嫌いがございます。

ハワード・ホークス監督作品が絶対に全て素晴らしいとは言いません。
ただ、わたしの噺世界にはピタリと合うんです、ってだけの話であります。

みんな好き嫌いがございます。

でも、うーん、演芸好きなら是非ハワード・ホークス監督作品は、、、。

骨頂ではなく、わたしはこういう感覚を「スマート」だと思っています、はい。

だから談志師匠の丁寧語「ハワード・ホークス知らなきゃダメです」は、妙に胸に迫ったんです。

別に雲の上の師匠でしたから、まともに話をしていませんが、この丁寧語の中に、わたしの発言にとりあえず満足してくださった、と、自負しております。


わたしは談志師匠じゃないから知らなきゃダメなんて言いません笑、いえ、言えません笑。

でも知っていてほしい作品世界だなあ、とは思います。

笑わすためなら、なんでもかんでももってくるのではなく、よりスマートに、よりマナーがある、そんな落語になりますよう、精進していきたいと改めて思いました。
2017.01.14 Saturday | comments(0) | trackbacks(0)-

街のサンドイッチマン

第1842回・この人、この歌

〜鶴田浩二〜

様々な日本映画を観ていますが、その時代その時代で、節目やポイントがあるのは、映画ばかりではないが、映画ってのは時系列に観ていくだけでも歴史である。

中で昭和28年といふのはちょいと外せない。

やはりこの年はなんといっても「君の名は」が圧巻しているが、わたしはここは、「花の講道館」って大映の映画を外したくないのであります。

この「花の講道館」って映画は、確か長谷川一夫主演?うーん、久しく観ていないのであやふやでごめんなさい。
とにもかくにも、この映画は、あるスター女優の出発点の映画だから、日本映画界に特筆すべく作品である。
「山本富士子」がこの映画がつまりはスタートしたわけである。
長谷川一夫の相手役。
この映画を切っ掛けとし、いよいよをもって、山本富士子、お富士さんの快進撃が幕を開けるのである。

そしてわたしも散々観てきたが「金色夜叉」、「湯島の白梅」を経ていよいよ、「夜の河」でお富士さんは最高潮に達する。

山本富士子に上原謙の「夜の河」ね。
この映画は川崎敬三、山茶花究、東野英治郎と、それぞれの役者の「興味」を語るならば、この映画は観ていないと、ちょいと嫌だ笑。

あ、「春雪の門」ね、これも柔道物、お馴染み、菅原謙二に山本富士子に若尾文子だ。
高松英郎がいいし、浦辺粂子の必要性に震えた。

そして信欣三だ。
名脇役!

「帝銀事件」の主役もいいが、やっぱり名脇役として素晴らしき信さん。

とにもかくにも映画はいけない…話がまとまらないから笑

山本富士子さんが「とんでもございません」といふ、日本語敬語の誤りを使用したことはあまりにも有名です。
いろいろ意見はありますでしょうが、わたしは、いかに文法上、誤りだろうが、山本富士子は「とんでもございません」で何が悪いのかイマイチわからない笑。

あの大女優山本富士子は「とんでもございません」が一つの味としてこれ以上似合う方はいない。

よくヒットした曲も文法上誤りがあると指摘をする方があるが、それはその表記だからこそ、その歌の味が出て、またヒットしたのだと思っています。

それを「味」をないがしろにして言葉のつつきあいは本当に色気もないし、面白みもまるでなく、あゝ、つまらないなあ、とついつい悲しくなるのであります。
別にそれがその人のパーソナリティーになるならば、それはそれで「良し」といふ寛容さが、芸能を楽しむなら欲しいところです。

だから、山本富士子の「とんでもございません」は、ちゃんと映画の女優山本富士子を何本も観ていただきたい笑。

差し引いてもいい、ってなるのが普通だと思います。
指摘は非常に簡単。ただ、味をこさえ、また、一度文法上といふお決まりの指摘で消された味を取り戻すのがどれだけ大変なことか…
芸能がスキで愛する人は決してそういう「色消し」なことはしないのだ、と、天下の三益愛子は言っている笑。

さて、今日また偶然とはよく言ったもので若い頃にサンドイッチマンをやっていたといふ方に熱海でたまたまお会いしました。

「なんのサンドイッチマンでした?」と聞きましたら、「ご存知ですかね?『花の講道館』といふ映画のサンドイッチマンをやりましたよ」
と言われたものだから、思わず吹いてしまった笑

伺いましたら、何でも当時学生で、柔道部だったそうな。
映画がまさにそうだから、柔道着を着てサンドイッチマンをやらされたそうです。
「柔道着着なきゃいけないのは本当に恥ずかしかったですよ。この映画のサンドイッチマンをずいぶんと学生は当時やりました。山本富士子って女優をずいぶん宣伝した記憶が未だに離れません。そして、本当に当時サンドイッチマンの数は尋常じゃないくらい沢山いましたよ」

まさに歌唱・鶴田浩二「街のサンドイッチマン」が世に出ましたこの時代、サンドイッチマンは最盛期を迎えたといふことの裏付けのようなエピソードでした。

作詞家の宮川哲夫さんの講演を以前、町田でしたときにこの歌についていろいろご家族から聞きました。

宮川さんはサンドイッチマンといふ職業に本当に衝撃と感激を受けていたといふ。
なぜにここまで体を張ることが出来るのか?ここに感銘を受け書かれた作品と聞いています。

曲はいよいよ幅がきいてまいります、吉田正作曲。

大人の童謡を彷彿させたい、といふ想いがこの歌に表れました。

映画「花の講道館」と歌「街のサンドイッチマン」のこの前後のお話を本日は申し上げました。

え?古い映画をよく観ていますって?

いえいえ、とんでもございません笑。
2017.01.13 Friday | comments(0) | trackbacks(0)-

たんぽぽ

第1841回・この人、この歌

〜芹洋子〜

「涙の渡り鳥」や「高原の旅愁」や「緑の地平線」などの流行歌はわたしには何故かぐっと来るものがある。

それは勘違いしないでいただきたいのは、悲しいからとか寂しいからとかでぐっと来るのではない。

なんだろうか、いやに胸に迫るものがあるのだ。

そういう類いでいうならば、流行歌ではないが、お馴染み、みんなの歌や、合唱団が歌う「たんぽぽ」をしみじみ聴くとわたしは不覚にもぐっと来てしまうのだ。

春を待つたんぽぽは物を言わない。
つらい寒さを耐え、また非常に条件の悪いところにあるたんぽぽもじっと自分を諦めない、人間の真髄がたんぽぽにはある。

そんなたんぽぽだからあなたに贈りたい。

この歌の「どんな花よりたんぽぽのどんな花よりたんぽぽのどんな花よりたんぽぽの花をあなたに贈りましょう」

と歌われた日には、おじさんはぐっと来てしまうのだ…。

人に置き換え、健気に春を待ち、それは明るい未来だと思う。

いまつらい時期を過ごしてもきっと明るい日がやってくる、だから辛抱をして耐えているあなたにだからこそたんぽぽを贈りたい。

どんな花よりたんぽぽの花をあなたに贈りましょう。

これを綺麗事とわたしは片付けたくはない。

これは本当にわたしには「人間の一番弱いところ」を支える大切なところ、それをたんぽぽに置き換えて歌われた日にはおじさんは胸に迫るものがあるのだ。

それは、芸人であるから、ではなく、以前に、「人」であるからだろう。

愚痴も言わずに人のために尽くしました。
もしくは、自分がどんなに辛い状況であれ、耐えしのんできた素晴らしさ、どんな花よりたんぽぽの花をあなたに贈りましょう、と言いたくなる。

こんなに優しい歌があるのか、わたしが子供のころに思った、そうですね、子供のころの思い出の一つです。

例えばですよ、以前、ご一緒した、川口京子さんあたりにこの歌を歌われたら、わたしはたまらないだろうな。

わたしが最初にこの歌を聴いたのは芹洋子さんであります。

お客様に喜んでいただく、この歌は広い意味で多く取れます。

今夜、初めて落語に触れていただくお客様、大変に喜んでいただきました。

ふとね、温泉でこの歌が鼻歌で出たのです。

毎回毎回の高座を大切にしていきたい。

そんな気持ちをまた強く持ったのです。
2017.01.12 Thursday | comments(0) | trackbacks(0)-

いい湯だな

第1840回・この人、この歌

〜デュークエイセス〜

我が相撲友。大相撲ダイジェストの記念回の映像をいただいた。

いやあ、大変な充実ぶりに実にこの、相撲特番はこうあってほしい、といふ素晴らしき編集でございます。
平成の初めの番組ってやっぱり昭和の名残をまだまだ色濃く番組に残しているからスキ。

ナレーションも「大人」だし、なんでしょうか、バラエティー番組のナレーションだって、「〜である」と言う。

砕けたナレーションにも「可愛い」ところがある。

歌もそうだけど、平成の初めまでは、スポーツや事件もみんなちゃんと昔からの歴史から放送するんです。

いま例えば「なつかしの名番組」といっても十五年前くらいが「昔」といふ枠組みで、あまり懐かしいなあ〜!ってならない。

平成初めまでは、ちゃんと知らない時代の出来事もしっかり歴史として放送するんです。

だから私が子供のときは、自分がリアルタイムで知らないバラエティー番組を知ることが出来た。

相撲もしかり、で、ちゃんと昔の映像からしっかり放送している。

実は一番安心して楽しめる番組って、アナログで充分であります。

こんな昔のこと放送しても知らないだろう…
じゃなくて、知らなくたって、視聴者は安心するのになあ…

大相撲ダイジェストの特番を観てつくづく思いました。

当時の相撲特番に限らず、バラエティーでもなんでも、作り手が知らない時代でも、ちゃんと調べてこさえているのだろう、それがよくわかる。

平成初めまでは、「旬」じゃなくても、今の若い人に受けなくても、若山富三郎に清川虹子のどっきりがあったり、ちゃんと重鎮を普通にバラエティー番組に出演してもらう「頭」が素敵だ笑。

だから「厚み」があったと思う。


貫禄ってやっぱり素敵な「格」がございます。

大相撲ダイジェスト特番は、河津掛け、合掌ひねり、けたぐり、呼び戻しなんかにスポットを当てるのもスキ。

また名脇役の力士もしっかりとクローズアップされてそそる番組でしたー。

いま水上にいます。
これからホテルの新春寄席。
高座前に温泉に入ってしまった笑

「いい湯だな」デュークエイセスの皆さんですー。
2017.01.11 Wednesday | comments(0) | trackbacks(0)-

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