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軍国の母

第2040回・この人、この歌

〜美ち奴〜

さて、先日のBSジャパンの戦時歌謡特集は、「軍国の母」もやりました。

戦時歌謡をやるときに、案外出ないのがこの「軍国の母」であります。

ヒットしたにも関わらずあまり出ないのが残念だが、今回は見事、オリジナル、鶯芸者歌手の美ち奴の独特の高音で久しぶりに拝聴。
軍国の母は、過去に観た映像ではあるが、しみじみ聴いたのは今回が初めて。

時代的に日中戦争後の戦時歌謡の初のヒットではないでしょうか。

「軍国の母」(美ち奴)、「皇国の母」(音丸)、「九段の母」(塩まさる)と母ものの戦時歌謡のヒットが続く。

そんな背景からして、時代史においても歌謡史においても「軍国の母」は避けて通れない。

それにしても美ち奴の歌声が聴けば聴くほど、息子への母なる愛情を感じずにはいられない。

だから昔の流行歌ってのは聴いているだけで、未経験の私でも感じ取れるものがふんだんにあるわけだから本当に素晴らしい名曲が多いのは頷ける。

この時代、身勝手な戦争により、押し殺される時代の到来、その中で軟弱な歌は禁制、禁制、となり、この「軍国の母」も歌詞はその時代をうつしている。

まさに軍部がこれならば、の詞である。
しかし、流石は作詞家作曲家である。これならば、のうわべをこさえておいて、この詞からは微塵も感じられない状況を作り上げて、しかしながら国民には文面を文面と取らないように…その行間がこの歌の名曲である、と、訴えているように感じられる。
だからこそこの歌は当時の国民に支持されていると思います。
まさか、本当にこの歌詞のごとくに我が子に対し考える母親はいなかろう。
もちろん承知の上のお偉方様への対処でしょう。
名曲、流行歌をこさえる作詞家、作曲家、歌手が、そんな野暮天のわけがない。
国民は流石であります。
ちゃんとお偉方様よりもはるかにこの歌の行間を読み取ったのだ。

憶測でもあるが、しかし事実に近い憶測だと思います。
でなければいまの爺様世代に支持されるわけがない。まして歌も残らない。

時代が変われど、流行歌は人々の私利私欲に左右されないブレナイ力がちゃんと備わっている。

それを何よりも無意識に国民はちゃーんとわかっている。

だから戦時歌謡の司会は、勇壮そのものでよいのだと思っております。

どんなに高揚的であろうと、それはお偉方様対策であり、国民は踊らない、冷静沈着な目をいつまでも持っているからだと、わたしは、作詞家、作曲家の当時の先生方の大衆にちゃんと下りてこさえていること、そこが素晴らしいなあと思っているのです。

蘊蓄よりも歌を一発聴いちゃうことが、どれだけ行間のメッセージ性が強いか、「軍国の母」は私にはその見事なるお手本曲のように感じてなりません。

心を込めずに譜面の通りの歌で、充分、メッセージ性が強い。

流行歌はまさに大衆の味方であると、戦時歌謡ジャンルは特に教わるところが強いんです。

その代表が「麦と兵隊」を大衆の味方であるといふことを忘れずにを踏まえた上での東海林太郎の芸術性であり、爽やかなる空をあえて行間だけを信じ歌う藤山一郎の明るさであり、高揚的に見せる、いや、魅せるかな、伊藤久男に霧島昇と言った素晴らしき国宝級の職人たちでございます。

「軍国の母」なんざ、美ち奴の美声だけで、充分、お偉方様対策をどれだけしても、あの歌声が本当に伝えたいものは何かを、国民に分かりやすい行間で、歌唱しているのでございます。
戦時歌謡は本物が聴ける。それを、変に同情的にもっていき今の時代に規制をしたら、それは名人桂文楽を古今亭志ん生を柳家小さんを三遊亭円生を落語家の私がうわべだけで真っ向から否定するようなものなんです。
2017.08.10 Thursday | comments(0) | trackbacks(0)-

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