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無情の夢

第2277回
この人この歌
〜児玉好雄〜

昼間、遠藤公民館の独演会で「芝浜」やりました。

やる度に以前、お客様に御指摘いただいたことを思い出します。

私の芝浜は大家さんに42両俺がおかみに届けるからお前は家に帰って、亭主に夢だと言えという。
それなのに、かみさんが3年後亭主に告白するときに42両、亭主に見せる。
これでは、大家さんがお上に届けたのに何故にその場に42両があるのか?おかしい…

という御指摘です。


でもやはりここは私は絶対に譲れないところで、やはり、このスタイルでやります。
では矛盾は?
という点ですが、わたしはやっぱりなんで矛盾じゃダメなの?
と言いたくなるんですね笑

でも今日、このままやったら帰りにお客様に「やっぱり大家って店子は子供同然なんですね」と言われた。
ああ、分かってくださる方もいる…と、嬉しくなりました、笑

うーん、わたしは、ここは矛盾のままがいいなあ…

いわゆるグレーゾーンってやつです。

大家が俺がおかみに届けるから…といったが、果たしてホントに届けたかどうかわからないですよ。
それでは、罪になるのでは?

果たしてそうかしら?
当時の江戸の警察のあやふやさと言ったらないですよ。例は無数にあがるんで割愛しますけど、そんな一市民、長屋夫婦がどこの金だかわからない海底に沈んでいた金、それをいちいち取り締まる、それはまずないんだそうですね。
だから形としては大家は人間の常識としておかみに届けるからと言った。
でも届けたかどうかわからないですよ。
それはくすねるわけじゃない、夫婦に返すつもりでいたかもしれない。
その、返却時期もわからない。
すぐかえしたのか、はたまた最近亭主が更生したから祝儀として返したのか…
もしくは、かみさんにお前がお上に届けろ、と言って返したかもしれない。

さあ、逆にホントに大家はお上に届けたかもしれない。
でも届けた事実はあの噺ではわからない。

つまり、どちらに転んでもグレーゾーンなんですね…

だから、グレーゾーンなら噺家の考え方になっちゃう。
わたしはどちらかというと前者なんです。
お上に届けなかったパターンです。
それが大家の度量のようにも感じる。
いわゆる、情ってやつで、あやふやな取り締まりの中、わざわざ可愛い店子をお上に売るか?
でもわたしは売ってほしくない…
っていう、大家に優しさがほしい。
今日感想いただいたお客様は私よりの考えだから、帰りがけにそう言って下さったんです。

でも毎度申し上げますが、落語なんて、です。
あえて、なんて、って言葉使います。
でもそういう芸能です。
このグレーゾーンがまた好きです。

しかし、落語は嗜好品。わたしはお客様が合点いく芝浜というものを選んでいただけたらそれがまた楽しさになると思います。

落語は夢がありますよ、素敵です笑
2018.11.14 Wednesday | comments(0) | trackbacks(0)-

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